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国内各地の異変が『魔城』の復活のためであると知った幕府からの密命で、『魔城』破壊を命ぜられる。 因縁の『天草』が待っている… |
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半蔵 この凶々しい気は・・・以前、どこかで・・・? 十兵衛 半蔵、お主も感じておったか!! この気、いづれ世に災いをもたらそうぞ。 邪気の根源、この刃で狩り取ってくれるわ!! 半蔵 忍たる我、まだ安息の中で遷化するわけにはいかぬ! |
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天草 まだぞ・・・汚れきった塵世を浄化するまでは・・・我は・・・ がっ 斬紅郎 敗れてなお強がるなど見苦しい! 強者は語るに言葉使わず!己の技にて志をあらわせい!! 半蔵 懐かしき姿形だからこそ、この手で黄泉へ送ろうぞ! |
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半蔵 哀れな・・・内なる鬼に気付かず、己が肉体までも奪われるとは・・・。 十兵衛 しかし、人は誰もが心に鬼を飼うておる。 儂の内の鬼が渇望しておる、強きを求めて。お主とて・・・。 半蔵 ・・・確かに・・・。 |
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半蔵 任務完了 無事であったか、十兵衛殿。 十兵衛 しかし良いのか?真蔵殿の事。 半蔵 云うな。 魂は必ず解放する。だが、今回は任務ゆえ。 十兵衛 ・・・すまぬ。 十兵衛 ! 伊賀忍 すぐに帰還せよとのことです。 半蔵 うむ、では失礼いたす。 十兵衛 うむ。 十兵衛 心に刃か・・・哀しいものよ。 半蔵 この父が必ず。 ・・・・・・・・・。 この父が必ず!! |
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十兵衛 半蔵、天草はこの十兵衛が始末させてもらった。 しかし、儂の剣士としての血のたぎり、まだ強者を求めておる。 半蔵 ・・・忍の妙技、とくと御覧頂こう。 |
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天草 忌わしくも懐かしきあの城が何故・・・?! 半蔵 貴様、天草四郎時貞か?! しかし、今のお主は邪気を噴気しておらぬ。 まぁ良い。今はあの城へ向かうが拙者の急務!! 天草 我ではない我よ、お前の生み出す波風、我が受けるは迷惑なり! |
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天草 鬼といえども死せる末路は哀れ 半蔵 何故、貴様が生きておる? 面妖なるかなその姿。答えよ、何故にそのような姿をしておる! 天草 我は天草四郎時貞、天の理を覆し、死してなお世に在る者なり。 |
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天草 あわれな・・・。 半蔵 くううっ 天草 あやつも我であり、この私もまた我である。 半蔵 天草、貴様・・・!覚えているのか! この世にもたらした、悪業の数々・・・そして我が息子をも! 天草 汝の息子は今・・・。 うわあああーっ! 半蔵 どうした天草!? 天草 ぐおおあああーっ! 半蔵 !? 天草! なんと奇怪な・・・。真蔵・・・。 神の子ここに眠る ラキキキキキ・・・天草を封印しましたぞ。 |
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半蔵 遅かったな、お主の半身、始末させてもらった。 そして、お主を始末すれば我が子の仇を取れる。 天草 貴様程度の怨の心で我まで消せると思うてか?! |