物語・斬魔伝



設定

修羅(ネオフリ収録バージョン)
 数限りない事件を解決しており、歴史に名を残すほどの優れた人物である。
 息子・真蔵の身体を天草に乗っ取られたときから、凶事に巻き込まれてゆく。
 沈着冷静な判断力や事態の先を読む眼力を見れば、伊賀忍群を束ねる総帥であるのも納得できる。忍術や剣術の腕前は、語るまでもない。
 今回、松平定信の乱心の報が耳に入るが…。

修羅(侍組収録バージョン)
 後の世にその名を残すほどの、優れた人物であり、数限りない裏の事件を解決してきた伊賀忍群の総帥。
 息子・真蔵を天草に奪われた時から様々な凶事に巻き込まれていく。
 常に冷静沈着で、その判断力、および駆使する体術はさすが公儀忍群の采配役である。
 今回、江戸より老中 松平定信公、乱心の報が耳に入るが・・・。

羅刹(ネオフリ収録バージョン)
 修羅に比べ、より行動的に軽装したタイプ。それは、忍術に加えて体術を駆使した戦い方をする羅刹に適した姿である。
 卓越した精神を持つため、羅刹の気質が半蔵自身の内面に影響することはない。

羅刹(侍組収録バージョン)
 素早さを追求し、出来うる限り軽装化した忍び装束をまとっている。
 忍術のみならず、体術を駆使した闘い方を得意とし、特に相手の関節を破壊する忍び柔(やわら)の技の数々は、敵にとっては脅威である。
 寡黙ではあるが、その卓越した忍としての能力は、多くの部下から信頼されている。



ED

 寒鴉の群れが鳴く。 
 そこは、無数の羅漢像が物も言わずに立ち並ぶ廃虚である。
 虚無の世界に半蔵はいた。
「悟れ。」
「闇より天道に抗う影あらば、闇にて天道の裁きを下す影もありと。」
 覆面の下から言う半蔵の背後に、影が三つ寄り添う。
「お頭、火急の件にて急ぎ登城せよ。とのことです。」
 うなずいた半蔵が眼前の闇に走りだした。
 瞬間、半蔵の背後に残っていた巖陀羅が地の底から現れる。
 しかし、半蔵は振り向かず、刀のみが後ろに走った。
 一瞬、時が止まる。
「早々に涅槃へ逝け。」
 闇に消える半蔵の背後、鴉の群れがいっせいに飛びたつ。
 瞬間、巖陀羅が血しぶきをあげて崩れ落ちた。
 鴉が一声、甲高く鳴いた。


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