サムライスピリッツ



◆試合前台詞

【お主、死相が見えるな】

【死とは殉ずる道よ。誤りではない・・・】

【おのれぃ! あやかしめが、正体を見せい!】
同キャラ戦時の台詞。

◆試合後台詞

【怨刀に生き、義刀に屍るる。もはや何人たりとも、我が憎炎をけせぬ。】
屍るる:「たおるる」と読む。
 本当は「斃るる」と書くらしい(参考:「サムライスピリッツ覇王丸地獄行」/しろー大野)。

【あわれな奴よ。いまだおのれの命脈つきたるを、きづかぬと見える。】

【危うし、危うし。いまだ天命天理我にあり。】

【冥府魔道に堕ちるも、極楽浄土をふむも、いまからおぬしの自由よ。】
同キャラ戦時の台詞。

◆ボイス

【闇に滅せよ】


◆ED後台詞

【我が一生は無くろじのごとく、されど我が魂はまんりょうのごとく】
無くろじ:「無患子」と書く。
 山林に生える落葉高木。葉は大形の羽状複葉。雌雄同株。夏、枝頂に淡緑色の小花多数を円錐状につける。
 果実は球形で黄褐色に熟し、黒色の種子は追い羽根の球や数珠に用いる。果皮は石鹸の代用にされた。ツブ。ムク。ムクロ。ムクロンジ。モクレンジ。竜顔肉とも。

まんりょう:「万両」と書く。
 常緑小低木。暖地の林中に自生。庭木・鉢植えなどにする。正月の縁起物に使う。
 葉は質厚く長楕円形で波状の鋸歯(きよし)がある。夏、白色の小花が散状につく。晩秋、液果が赤く熟し、翌春まで木についている。

→「忍の一生は儚いが、魂は不滅である」という意味だと思う。


総評

 半蔵殿の台詞には「小難しいことを言わせる」というコンセプトがあったらしい。
 そのコンセプトがもっともいい形で作用しているのは誰が何と言おうと初代であると断言する。
 その「小難しい」言葉が、私事で刃を振るいつつもなお、己が心を抑えようとしている半蔵殿の心情を表しているように、「私には」見えるのである。

 「あわれな奴よ〜」や「おぬし、死相が見えるな」のように突き放した物言いをするかと思えば、影(同キャラ)にはあからさまに怒りを露わにし、影を斃すとその死を羨んでいる様にも悼む様にも取れる台詞を口にする。
 また、私事で剣を抜いたことで、既に死を覚悟しているのか「死とは殉ずる道よ。誤りではない・・・」とも、言う。
(同じ台詞を、我が子の為に戦い続ける決意を表す時に言わせたしろー大野さんの解釈も好きである)

 半蔵殿の心情、立場の複雑さが巧く表れている台詞群だと思う(私の思い入れの深さ故とも言える(笑))。


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