男には友がおりました。


 友は忍ではなく、剣人でした。
 よく笑い、よく話す男でありました。
 ただ、不意の沈黙が、
 重く静かな力を感じさせしました。



 強い男だと、男は思いました。
 しなやかでまっすぐな、どこまでも伸びゆく、
 強い男だと思いました。












次へ