新章・「服部半蔵」VS覇王丸デモ


伊賀忍軍:待てっ!! そこの男。(注1)

覇王丸:待てとはオレの事かい?

伊賀忍軍:昨夜あの森で我らが話、盗み聞きしていたな。

覇王丸:おいおい、人聞きの悪い事いうんじゃね〜ぜ。
    オレはただ星を見ていた。
    イイ星空だったんでね。

伊賀忍軍:フン!! 問答無用!

半蔵:待て!!

伊賀忍軍:おっ御屋形さまっ!(注2)

半蔵:お前達が何人かかろうとも勝てる相手ではない。
   下がれっ!!

伊賀忍軍:しかし・・・・・。

半蔵:下がれと言うたのだぞ。

伊賀忍軍:ハッ、ハハッ!

覇王丸:・・・・・。
    久しぶりだな、半蔵。

半蔵:お久しゅうござる。覇王丸殿。(注3)
   部下の無礼、お許しくだされ。

覇王丸:影となり、闇に生きる忍の道。仕方のない事だ。(注4)

半蔵:かたじけない。

覇王丸:だが、なぜこんな所に伊賀者がいる?(注5)

半蔵:・・・・・。

覇王丸:三刃衆!!
    まさか幕府が動いたのか?!(注6)

半蔵:主君に仇なす者あれば、そこに影あり。

覇王丸:そうか、とうとう幕府が動いたか。(注7)
    半蔵、すまねえがオレに時間をくれねえか?

半蔵:時間?

覇王丸:三刃衆の件、オレに預けてはくれねえか。(注8)

半蔵:・・・・・。

覇王丸:オレの刀に掛けて、何とかする。(注9)

半蔵:覇王丸殿。
   それはできぬ相談です。

覇王丸:・・・・・おめえ、もしかして?(注10)

半蔵:覇王丸殿!!
   影は生まれし時より影。
   我ら影は、己が過去をも切り捨てねばならぬ宿命。(注11)

覇王丸:そうか・・・。
    我が手で救った命、できれば斬りたくねえ。(注12)
    どうしても抜くのか?

半蔵:はい。(注13)
(バトルへ)

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(注1)やっぱり「伊賀忍群」の方がいいなぁ……
(注2)「御屋形様」って……なんか違うなぁ……
(注3)なぜいきなりへりくだる。
(注4)なぜそれを当然のように受け答えする。
(注5)「伊賀者」言うなぁっ!!!
    (注の注:「伊賀者」は、どっちかってーと蔑称)
(注6)「まさか」……先代が私情で動き回っていた所為でしょうか?
(注7)そりゃ動くでしょう。
(注8)無茶苦茶&自分の目的を忘れてるでしょこの人。
 ってーか、こんなこと言う覇王丸なんか覇王丸じゃねぇっ!
(注9)普通、信じません。
(注10)なぜ、ここでわかる?
(注11)言い訳するな。親父殿なら仕事のじゃまをする奴は問答無用だ。
(注12)オフィシャル設定では、天草を倒したのは覇王丸です。
 が、そうであっても、覇王丸は自分が「救った」というような人じゃないだろう……
 「服部半蔵」を知っているなら、なおのこと。
(注13)なぜそこで「はい」だぁっ!!!


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