- OPストーリー
- 剣の道 まさに修羅の道なり。
屍を築き 血河を流し
生き延びる事こそ無敵なり。
- 公式サイト掲載ストーリー
- 男は、鬼と呼ばれた。男の名は壬無月斬紅郎。斬紅郎は、いつの頃からか無差別に村々を襲い、殺戮を繰り返すようになった。
斬紅郎の刃に、人々は断末魔の叫びを発し、血の海に沈んでいく。
鬼の兇行を止められる者は何処にもいなかった。
しかし、ある時・・・。
とある村で、斬紅郎は1人の赤子を殺さずに見逃した。
いや、殺せなかったというべきか。なぜ殺せなかったのか?
その真相は誰にもわからなかった。
ただ、この時以来、斬紅郎は帯刀した者のみを襲いはじめたという。
そして数年後・・・。
それぞれに志が違う12人の剣士が動き出した。
「鬼・壬無月斬紅郎」目指して。
- メストムック掲載ストーリー
- ……その男の手に握られた刃により、人々は体液を撒き散らし、声にならない音を発し、地に伏して体中のありとあらゆる機能を停止させた。
逃げ惑う人々は男を鬼と呼び、恐怖に打ち震えた。
鬼の瞳には、何も映ってはいないようであった。
鬼の通り過ぎる道には、老若男女問わず屍が累々と山を築き上げられ、鬼はまだ殺し足りなさげに周囲を見渡し、そして、産まれたばかりの赤子を抱く若い女を見つけた。
女は鬼を知っているのか、何か言いたげに口を動かしたが、恐怖の為か声にはならず、ただ歯がぶつかり合う音だけが響いた。
鬼の振り上げた刃は女を貫き、腕に抱かれた赤子の産声が辺りに響いた時、鬼の動きがぴたりと止まった。
人々はこの赤子も鬼の餌食になると、そう思ったが、鮮血に塗られた刃を握った鬼は、暫くその場に佇み赤子を眺めていたが、やがて背を向け去っていった。
鬼はそれ以来、無差別に村を襲うことはなくなった。
変わって、帯刀する侍ばかりを標的とし、殺人を続行した。
鬼の行動は相変わらず掴めなかったが、少なくとも近隣の村の人々は胸を撫で下ろした。
そして、志は違えども、鬼・壬無月斬紅郎を倒すべく剣士が動き出す。
- 「剣術指南書」掲載ストーリー
- その男の手に握られた刃により、人々は声らしき声をあげる間もなく、体液を撒き散らして地に伏した。
逃げ惑う人々は男を鬼と呼び、恐怖に打ち震えた。
鬼の瞳には、何も映ってはいないようであった。屍の山を踏み越えてきた鬼は、まだ殺し足りないかのように周囲を見渡し、そして、産まれたばかりの赤子を抱く若い女を視界にとらえた。
女は鬼を知っているようであった。何かを言おうと口を動かしていたが、恐怖で声にならず、ただ歯と歯がぶつかり合う音だけがあたりに響いた。
鬼の振り上げた刃が女を貫いたその瞬間――女の腕に抱かれた赤子の泣き声をあげると、鬼の動きがぴたりと止まった。誰もがこの赤子も鬼の餌食になると予感したが、鮮血に濡れた刃を握った鬼は、しばらく赤子をながめただけで、背を向け、静かに去っていった。
以来、鬼が無差別に村を襲うことはなくなった。変わりに犠牲となったのは、帯刀した侍達であった。
その噂を耳にした剣士が12人、志は違えども、それぞれ鬼・壬無月斬紅郎を討伐するために動き出した。
新たなる戦いが今、はじまろうとしていた――。
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