慈限大師

―元凶たる黒衣の僧正―





      
かつては幕府の重鎮であったらしいが、幕府転覆並びに武神国家樹立を企み姿を消した。
現在は即身仏となっている。
朧の主であったらしく、朧は狂信的なまでに信望し、大師の意志を果たすために活動している。

離天京に結界を張ったのは慈限大師。それだけではなく、即身仏になる前に以下の予言を朧に伝えている。

「今より二十の年と十と三日の後、この地に二匹の凶龍が現れる。
その者達を我らのうちに取り込むことができれば、新たな武神国家が誕生するであろう。
ただし、それには闇を消する二つの光を廃さねばならぬ」

予言中の「今」とは新章から二十年(以上)前。斬魔伝前後であろう。
二匹の凶龍は、九鬼刀馬と命のことらしい。
二つの光は、光の巫女であるナコルルとリムルルのこと。朧はこの予言に従ってリムルルの抹殺を図った。

幕府ではいまだに重要人物であるらしく、半蔵のみならず将軍も敬意をもって接している。
即身仏となった大師は笑みを浮かべており、半蔵は大師のその顔を将軍に見せないように配慮した。





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