を操りし者


半蔵の技と力と

 伊賀衆最強の忍、服部半蔵。その操りし技は大きく二種に大別される。
 まず一つは、幼き頃より身を鍛えたからこそ自在に操ることのできる体術。
 いま一つは、五行の内、己が性である火気を利用した技である。火気を強く性としており、それ
を制し操る術を半蔵は知り、身につけているのである。(五行の説明はここ


技一覧

技名 初代   真  斬・修羅斬・羅刹天・修羅天・羅刹
忍法 爆炎龍(「改」含む)
モズ落とし(颯(ダッシュモズ)含む)
 
 
忍法 爆炎微塵隠れ
   
 
忍法 うつせみ天舞
  
忍法 うつせみ地斬
 
忍法 影分身
烈風手裏剣(「改」含む)
忍法 身代わりの術(鬼/仏)
  
 
 
忍法 影(「静音」含む)
  
 
忍法 猿舞
   
 
封じ手 微塵隠れ(武器飛ばし)
  
 
 
封じ手 毒龍(武器飛ばし)
   
 
忍法 天魔覆滅(武器破壊)
 
    
忍法 影舞(秘奥義)
 
    

 やってみてわかったが、半蔵殿の技を一覧にするのは無茶がある。
 技の性能が変わり続けるので、同じ技名でもシリーズごとに微妙な違いがあり、違う技とした方が
いい気もするのである。
 なお、ポリの技はよく知らないのと羅刹は書き出すと尋常でなくなるのでパスした。


爆炎龍

我が炎魂、龍と化して飛ぶ

 火気を拳に集中し、地に叩きつけて解き放つ。解き放れた火気は焔の龍と化し、地を跳ね、敵を喰らい、
焼き尽くす。
 気をかたちとし外に放つのは、技として基本的なことであるが、地を跳ねる龍のかたちとすることができる
者はそうそういない(勘蔵も爆炎龍は放てるが、制御しきれない部分がある)。
 さらに、気を集中することにより、一定距離を進んだ後、焔龍が身を翻し、背から敵を襲うようにする
こともできるが、それは消耗が激しいため、多用することはない。


モズ落とし

あきらめい…宙に舞いしとき、貴様の命運終わりぬ

 相手の内懐にするりと入り、捕らえ、天に舞い、高みから地へ急降下し、相手の体を地に叩きつける。
この急降下する様が、モズが獲物をねらって天から地へ舞い降りる様に似ているため、「モズ落とし」の
名が付いた。
 これは半蔵の鍛えられた足腰、そして腕の力が可能にする技である。
 余談であるが、ほとんど同じ技であるガルフォードのストライク・ヘッズが威力でモズ落としに劣るのは、
ガルフォードの相手を殺したくない、という気持ちが働いているためである。


天魔覆滅

我が身、既に鉄なり。我が心、既に空なり。天魔覆滅!

 地に気を放つと、業火の柱が天を突き、相手の精神、肉体共に焼き尽くす技である。
 爆炎龍と同様に、地を介して火気を外に解き放つ技であるが、その気の大きさは爆炎龍の比ではない。
 あまりにも巨大な気を放つため、発動するまで若干の時間がかかる。また、そうそう簡単に放つことは
できない。放つには半蔵の気が十分以上に高められている必要がある。


空蝉天舞・地斬(身代りの術・鬼/仏)

実は虚であり、虚は実。我が刃は影を舞う。

 斬ったと相手が思った瞬間、半蔵の身が消え失せたかと思うと、天、あるいは地から出現し、相手を
切り裂く技。
 ひやりと刃が身に触れるまで耐え、その刹那に敵の死角に回り込み、その相手が戸惑っている間に天へ
飛び、あるいは身を低くして斬りつける。半蔵が死角に回った後は斬られるまで敵は半蔵の身を見失う。
そのため、下段から斬られた場合、まるで地から半蔵が生えてきたかと錯覚するのである。


封じ手・毒龍

紅龍が内より貴様を討つ…何人も、死より逃れること、叶わん

 火気を右腕に強く集中し、収束したものを焔のかたちで相手の体に叩き込む。
 焔は叩き込まれた相手の体の気脈を引き裂き、五気の司る肉体を破壊し、最後は業炎と化して相手を焼く。
 この技を喰らったものに待つのはただ、死のみ。
 故に半蔵はこの技を封じ手とし、決して使うことは、ない。
 ただ殺意だけを内に秘めた羅刹と化さない限り。


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